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「ひなぎく」観てきました

久しぶりに映画を。
「シン・ゴジラ」でもなく,「君の名は。」でもなく。
「スーサイドスクワッド」はちょっと観たいと思っていたけど
それでもなく。

1966年のチェコスロヴァキアで製作された映画である「ひなぎく」。
http://hinagiku2014.jimdo.com/



1960年代のガールズムービー。
様々な女優やモデルもお気に入りの映画として挙げるこの映画。

って書いてあって
可愛い女の子が出てくる映画観たい!!
って思って観に行ったのだが

侮るなかれ・・・・


反体制ムービーであった…

明快なメッセージはないものの,
退廃的で,もの悲しく,終わりに向かうにむけて,
あ,これは政治的含蓄・・・

と思った。それもそのはず。
このころのチェコスロヴァキアは,社会主義体制からの民主化を求めていた時代。
この映画の公開の2年後には,プラハの春が推進されている。
激動の時代に製作された映画なのだ。

男たちをだましてご飯をおごらせたり,
部屋を燃やしてソーセージをあぶって食べたり,
豪華な食事を踏み荒らしたり。
ヒロインの女の子二人はハチャメチャで破天荒だし,
ストーリーもほとんどないと言っていいけど
ちょいちょい発する言葉や,
ふと立ち止まって考えてみると,あれ?って思うような設定が
観終わったあとになんとも後味が悪い。(いい意味で)
特に最後のほうのメッセージは強烈で,どきっとした。

時代背景とかの詳しいことを知らなくても,
ただならぬ空気 を感じる映画であった。

さらに,先のホームページに,いろいろな背景となる情報が載っており,
時代背景なども合わせて納得。

ヒロインの女の子二人,とてもかわいいんだけど
演技は下手なんかな…となんとなく思っていたら
やっぱりオーディションで選ばれた素人さんだった。
でも,ほんとうに可愛い。可愛いは正義。
おしゃれ映画であることは確か。



今日,この映画を観る前に,詩の教室で石原吉郎という人の詩を読んだ。
彼はシベリア抑留を経験している詩人であり
彼の詩の根底には,シベリア抑留を含めた戦争の経験が流れている。

彼の詩を読むとき,この予備知識を知っていると,
どうしても彼の詩を彼の経験から引きはがして読むことができない。
しかし,それは彼が望まなかったことだそうだ。
つまり,詩は詩として鑑賞してほしい,「シベリア抑留の人が書いた詩」として
鑑賞しなければ成り立たないというのは望んでいないということ。

私は,戦争の歴史について結構勉強してきたので
彼の詩を読むと結構わかりやすいというか
場面が想定しやすかったのだが
他の人は難解だねと言っていてやっぱり受ける印象は
持っている知識や経験によって違うようで

でも「ただならぬ空気」みたいなものは感じる詩であった


そして今回の「ひなぎく」,
プラハの春については私は不勉強で
一般的知識くらいしか持ち合わせていなかったのだが

明快に描かれていないなかに,「ただならぬ空気」を感じた。

そういう意味で,映画としてとても成功していると思う。
良い映画だったと思う。こういう詩のような映画,好き。
もう一回観たい。

シンゴジラでもなく,君の名は。でもなく,ひなぎく の話であった。

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